運用1か月でGOエンジニアの獲得に成功
|シードスタートアップが実践した戦略
会社概要・事業内容
ーー まず、御社の事業内容について教えてください。
Sales Retrieverは、エンタープライズ企業の開拓を支援するサービスを展開している会社です。今はシードフェーズで、PMFを目指している段階ですが、富士通さんをはじめとした大手企業や、注目されているスタートアップにも導入いただいていて、勢いがある状況です。
大手企業さん向けに「開拓を効率的にできる機能」を強化してほしいといったご要望もいただいていて、何を作れば売上がさらに伸ばせるかは見えているのですが、開発が追いついていない状況です。
現在の業務内容・過去の採用活動
ーー これまでの採用活動はどのように進めていましたか?
エンジニアは私以外におらず、基本的に僕1人で開発を回してきました。基本機能は開発済みで「これがないと死ぬ」という切迫した状況ではなかったのですが、売上を何倍にも伸ばしていくためには、コアな機能を任せられる人が必要だと感じるようになって、今年の3月、4月くらいから本格的にエンジニア採用を開始しました。
ーー どんなチャネルを使われていたのでしょう?
採用SNSを無料で使っていました。外部業者に繋がり申請を依頼して、承認されたら連絡する、という運用です。
導入前の課題と、なぜOpenSeekを選んだか
ーー OpenSeekを検討するに至った課題感を教えてください。
まずは、お金をかけずにやり切るということを目指していて、採用SNSや無料で利用できる採用サービスをやり切りました。それでも結果が出なかったので、Lapras、Wantedly、Findy、そしてOpenSeekの比較検討を開始しました。
判断軸はシンプルで、「採用できる構造を持っているか」と「価格帯」です。
他の採用サービスは月額固定で20〜30万円以上、成功報酬型だと35%程度が相場で、どちらもシード期の私たちにはリスクが大きいと感じました。
ーー その中で、なぜOpenSeekを選ばれたのでしょうか?
判断の背景にあったのは「有名媒体での競合に勝ちきれない」という感覚です。候補者から見て、有名スタートアップと弊社が比較されたら、やっぱり有名スタートアップの方が魅力的に映ってしまう。有名媒体には大手企業や有名スタートアップがすでに揃っていて、人材の取り合いが起きているのは見ていて分かりました。
だからこそ、まだあまりアプローチされていない優秀な人にアプローチできるサービスを選ぶ必要があると感じていて、OpenSeekを選びました。
ーー つまり、「大量採用・急いだ採用」ではなく、いい人を採れる可能性を最大化したい、という観点での選択だったんですね。
そうですね。事業フェーズ上、大量に採りたいわけでも、急いで欲しいわけでもなくて、「いい人を採りたい」というニーズでした。だとすると、いい人ほど大手媒体ではスカウトが殺到しているので、その中で1人を見つけにいくよりも、媒体に登録すらしていない潜在層にアプローチする方が現実的だと考えました。
実際、僕自身も以前は勉強会に行ったり、Xで転職活動していない人を見つけてDMを送る、ということを手作業でやっていたので、その延長にあるアプローチだとイメージできました。
「まだアプローチされていない優秀な人にアプローチできる仕組みは、シード期の私たちにとっては大きな価値があります」
導入後の変化
ーー 実際に運用してみていかがでしたか?
運用して1か月以内に運よく採用できました。
その方とは、能力だけでなく、モチベーションやスタンスも合いそうだと感じました。引き続き次の候補者も探していますが、最初の接点として非常に良いスタートだったと感じています。
ーー 運用面で良かった点と、改善余地を感じた点を率直に教えてください。
良かった点としては、想定通り、大手媒体では出会いにくい層と接点を持てたことです。媒体に登録していないけれど力のあるエンジニアにアプローチできる仕組みは、シード期の私たちにとっては大きな価値があります。
また、複数の連絡チャネルでのフォローアップを最適化してくれて、楽にフォローアップができたことも良かったです。採用した方も、最初はメールでアプローチをしていましたが返信がなかったので、AIがLinkedInでのアプローチを提案してくれて、それが上手くハマりました。
一方で、率直にお伝えすると、学習コストは大きかったです。「スクリーニング」「ナーチャリング」といった概念に馴染んでいないと、何をどう依頼したらいいか分かりにくい場面はありました。一般的な採用ツールに慣れている人ほど、「データベースがあって、検索して、人を選んで送る」というイメージで触ろうとして、ギャップが出やすいと思います。
ただ、コンセプト自体は新しいし、「AIに採用業務をある程度任せられる」という方向性には強く期待しています。普段の業務でClaudeなどを日常的に使っているので、その延長で採用業務も任せられる体験が成立すれば、すごく良いものになると思っています。
今後の展望
ーー 今後OpenSeekに期待していることを教えてください。
理想を言うと、採用活動を「意識して時間を取らなくても回る」状態にしてほしいんです。
経営者の立場で人事の方々を見ていても、複数の媒体やツールを並行して使っていると、どこかが必ず埋もれます。採用活動の時間を確保していても、別のタスクで潰されてしまうことも多い。だから、放っておいても進む、考えなくても動いている、という状態を作れると本当に価値があります。
具体的には、ビズリーチやWantedlyを含む他媒体もまとめて、Slack上に集約していけると、「AI採用人事に任せている」という実感がもっと出てくるんじゃないかと思います。人材紹介エージェントとのやり取りも含めて、横断的に採用オペレーションを統合できるとさらに良いですね。
もう一つ期待しているのは、採用計画から逆算したリマインドです。「今月は何件送るべき」「採用目標を達成するためには今日何件動くべき」という動きを、OpenSeek側から能動的に投げてくれる。各事業部の責任者が本業をやりながら、片手間でも採用に関われる体験ができたら、採用組織の在り方が変わると思います。
そういう世界観を、プロダクトでもサービスでも、早く形にしていってくれることに期待しています。
「放っておいても進む、考えなくても動いている——そういう状態を作れると本当に価値があります」
導入前の課題
- 大手媒体では有名企業との競合に負けやすく埋もれてしまう
- 成功報酬35%・月額20〜30万円の固定費はシード期にリスクが大きい
- 無料の採用SNSをやり切ったが、結果が出なかった
導入後の効果
- 大手媒体未登録の潜在層エンジニアにピンポイントでアプローチできた
- AIがスクリーニング・メッセージ生成を担い、運用コストをほぼゼロに
- 運用開始1か月以内にGOエンジニアの採用に成功